Ⅲ−2−① コロナ感染者の増大、外出自粛の再延長
(2020年9月15日【キ】以降追加執筆)
【キ】おさらい、無症状 or 発症 or 重症化を分けるカギはコロナ曝露量(感染量)
上記【ア】から【カ】を執筆したのが、約2ヶ月前の7月26日ですが、その続きとなります。以前の【ア】から【カ】にタイトル名をつけて、今回新規追加の【キ】から【シ】と合わせて整理すると、以下のようになります。
【ア】ワクチン接種メド
【イ】秋と冬をどう乗り切るか?
【ウ】抗体について
【エ】夏の間に出歩かせて感染させ、免疫つけさせる(但し期間限定3か月)
【オ】ワクチン来援まで、最少の犠牲で持ちこたえる
【カ】免疫抗体で乗り切るために、今は後遺症の詳細には触れない
【キ】おさらい、無症状 or 発症 or 重症化を分けるカギはコロナ曝露量(感染量)
【ク】予想される『第二派危機』について
【ケ】無症状感染者について
【コ】抗体【ウ】のつづき
【サ】再感染について
【シ】日本政府の『夏の集団免疫作戦つづき・秋の陣』(【カ】のつづき)
夏の終わりを肌で感じる季節になりましたね、ビール「秋味」がおいしい季節になりました。秋になれば、冬もあっという間です。上記の【エ】と【カ】で述べたように、政府の『国民の一部に抗体を期間限定で獲得させる作戦』により、現時点までのコロナ感染被害は、最小限の感染数で阻止に成功したと考えて良さそうです。日本政府のコロナ対応は、世界各国から賞賛されているという外国の報道を多く目にします。政権交代を実現したくてしたくて毎日もだえている左翼共産メディアの政権批判ミスリード報道に惑わされてはなりません。(これについては後日、Ⅳ-2-③【オ-4 日本における親中左翼政権誕生のための工作活動強化】の部分で徹底的に悪口を言う予定です 笑)
さて、夏は紫外線が強くて気温が高いからウイルスが弱かっただけで、今後、気温が低くなっていったらウイルス自体の摂取量が増えるから発症しやすくなる、という説は本当なのでしょうか? ヨーロッパでは、ジワリジワリと再増加しているようですが・・ コロナはただの風邪と主張する方々には「コロナはもう弱毒化しているからワクチンすら不要」という極論も出ているようですが、そちらが真実の可能性はないのでしょうか? 政府はあくまで、トータルでの犠牲を少なくすることを主眼としているはずなので、目先短期的なマイナス要素を国民に本当のこととして教えてはくれないでしょう。そこで菅新首相の掲げるスローガン『自助努力』の通り、今後の数か月の未来を蟷螂の斧の力を振りしぼって予想するために、これまでの世界の報道の中から、参考になりそうなもので保管しておいたものを抽出し、以下に整理していきましょう。
まずはこの【キ】項では、「無症状」「発症」「重症化」を分けるカギが『コロナ曝露量(感染量)』によるという研究結果の再確認になります。これは本年1月に武漢で死命を賭して治療にあたった英雄的医師達が献身的にまとめたレポートに始まり(その著者のうち何人かはコロナで亡くなられました、本当に心の底から隠蔽体質にまみれた中国共産党を憎悪せずにはいられません。必ずや、自由民主主義連合が中国共産党を爆滅し、習近平らの近未来が天安門での処刑で終わることを強く願うものであります)、現在では多くの研究結果で裏づけされているものです。感染後の症状度合いは、とにかく接するウイルス量に依存するということです。基礎疾患の有無、年齢などのバックボーンも重要ですが、吸い込むコロナの量が多いか少ないかがとにかく命運を分けるそうです。ウイルス曝露量が大事、本項ではこれを再確認しておきましょう。マスクで大騒ぎして飛行機を降ろされて損害賠償裁判を起こされそうな人も出ている世相ですが、たしかにマスクそのものはウイルス通しますが、マスクをすることで鼻腔内の温度と湿度の上昇がウイルスを減らす効果があり有効という医療の明確な回答があります。また、後述する【コ】で詳細を述べますが、感染して獲得免疫(抗体)がつくのに約2週間かかるわけですが、その期間内の発症重症化を防ぐために重要なのが『NK細胞主体の自然免疫』で、日ごろからこれを高めておくことが重要です。この自然免疫を高めるための要素として、高体温、ビタミンD等が証明されています。やはり、暑い季節の高体温と、寒い季節の低体温、そして鼻腔内の温度と湿度を高温で維持できる季節的要因あたりも、コロナ感染度合いと大いに関係がありそうですね。つまりこの医学的事実に、寒い季節に向けた今後への非常に重要なメッセージが隠されていると言えるのです。コロナに感染して、抗体がつくまでに平均2週間かかり、それまでの間に発症を防ぐには、吸い込むウイルス量にも左右されることながら、日ごろからの自然免疫も重要で、そのためには高体温が医学的に証明されている要素のひとつである、ということが。なるほど、それならば、箇条書きにした以下の第二派予想事項の説明がつくというものです。
(キ①)
感染率に変わりはなくても、冬の季節の低温で、体温消耗起因の免疫機能低下で、発症・重症化しやすくなる
(キ②)
冬は乾燥と冷気が咳を誘発して、肺の機能低下を招き、かつ体温低下で免疫力も落ちる
(キ③)
秋や冬は、寒さで体力が落ちている中で、コロナ以外のインフルエンザなどのウイルスも活性化するので、体の免疫はコロナ以外の複数の別のウイルスの対応にも追われる
【ク】予想される『第二派危機』について
では次に、その寒い季節に予想される事態について、現時点で世界はどのように想定しているのでしょうか?スペイン風邪の第一波の致死率は1.5%でしたが、第二派では6%まで跳ね上がりました。今回の新型コロナの第一波の平均致死率は全世界平均で現時点で約4%なので、スペイン風邪の教訓になぞらうと第二派の致死率は2割弱に達するという恐ろしい数字となりますが・・・ またスペイン風邪は、当時の世界人口18億人中5億人が感染しましたが(感染率約3割弱)、今回の新型コロナは世界人口77億人中まだ2500万人(感染率約3%)しか感染していないので、第二派については不気味ではあります。もちろんそんなことは、全世界の首脳陣と医療学会の最高峰の頭脳たちも承知しているでしょうから、以前に【カ】で想定したようなことも、今後の犠牲をできるだけ少なくするための最善の方策のひとつだと信じています。
いや、信じたい・・・
【ク-1】アメリカの予想
『米テキサス大学オースティン校のデータ科学者ジェームズ・スコット博士は、携帯電話の移動データを利用して人々の移動パターンの変化をつかみ、コロナによる死亡者数を予測するモデルを開発した実績を持つ。博士は、テキサス州が企業活動や公的な集会に対する規制を緩和してから1カ月ほど経った頃の5月下旬、不安を感じ始める。レストラン、バー、ジム、コンサート会場を訪れる人の劇的な増加を目の当たりにした彼は、テキサス州の感染者数が急増するのは時間の問題だと感じた。テキサス州を始めとするいくつかの州では、ソーシャルディスタンスを確保するためのガイドラインを緩和した後、ここ数週間で新型コロナウイルスの感染者が急増していたのである』
以下に、感染者推移と合わせて時系列で振り返ってみますと、
(2月24日) 【コロナ大暴落開始】 新規感染者18名
(2月25日) 新規感染者0名
(2月26日) 新規感染者6名
(2月27日) 新規感染者1名
(2月28日) 新規感染者2名
(2月29日) 新規感染者8名
(3月1日) 新規感染者6名
(3月2日) 新規感染者25名
(3月3日) 新規感染者21名
(3月4日) 新規感染者31名
(3月5日) 新規感染者68名
(3月6日) 新規感染者57名
(3月7日) 新規感染者139名
(3月8日) 新規感染者120名
(3月9日) 新規感染者68名
(3月10日) 新規感染者354名
(3月11日) 新規感染者322名
(3月12日) 新規感染者382名
(3月13日) 新規感染者516名
(3月14日) 新規感染者547名
(3月15日) 新規感染者名773名
(3月16日) 新規感染者1,000名台突入
(3月19日) 新規感染者5,000名台突入
(3月23日) 【コロナ大暴落の大底】 新規感染者9,815名
(3月24日) 新規感染者1万人台突入
(3月30日) 新規感染者2万人台突入
(4月2日)新規感染者3万人台突入(テキサス州で規制緩和が始まる)
(4月24日) 新規感染者は2~3万人台で推移し続けるものの、この頃から退院(回復)者数も増加しだす、なおこの日は18,876名が回復により退院した
(5月下旬) 博士が不安を感じ始める、当時の全米1日当たりの感染者増加は平均2万人台で推移しており、1か月前より減っていて人々には安堵感が広がっていた
(6月19日) これまで新規感染者が2~3万人台で推移し続けていたものが増加に転じる、なおこの日の新規感染者は31,759名
(6月25日) 新規感染者4万人台記録(感染急増開始、博士の不安は的中してしまう)
(7月1日) 新規感染者5万人台記録
(7月7日) 新規感染者6万人台記録
(7月16日) 新規感染者7万人台記録
(8月全体) 7月に比べて減少に転じる、前半は平均5万人台、後半はさらに減少に転じ、4万人台から3万人台に減少
※米疾病対策センター(CDC)のディレクター、ロバート・レッドフィールド氏は医療情報サイト「Web MD」のインタビューで、当局が示すガイドラインが守られない場合は「最悪の秋」になると警告した。それによれば、風邪の流行期である秋を控え、状況の悪化に保健当局者は懸念を募らせており、検査体制が依然として十分ではなく、実際の感染者数はさらに多いとみられ、保健当局者は、これから風邪の流行期である秋に向かって再び感染爆発が起きる可能性を懸念しているそうである。米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、米国の新型コロナ感染による死者が12月までに30万人近くに達すると予想している(本稿執筆時の9月中旬時点の全米累計死者は約20万人弱)。
(9月これまで) 日によって2万人台から5万人台とバラつきがあるものの、最近、再び微増な印象を受ける・・
【ク-2】イギリスの予想
7月中旬、英医療科学アカデミーの研究者が、以下の見方をレポートで示しました。『今年の冬に新型コロナウイルス流行の第二波が発生すれば、英国に深刻なリスクをもたらし、今年9月から来年6月までの間の死亡者数は12万人にも達する恐れがある(本稿執筆時の9月中旬時点のイギリスでの死者累計は約4万人)。冬は、コロナ以外の呼吸器疾患や心臓病などの病状も悪化する傾向にあるため、診断や治療を必要としている患者が数多く待機することになり、季節性インフルエンザが流行する可能性などを踏まえ、新型コロナの第二波は第一波よりも深刻になり得る。寒くなるとウイルスが繁殖しやすい屋内で人々が過ごす時間が増えることも、新型コロナの流行を助長する公算が大きい』
このレポート発表以降、2ヶ月ほど経過した現在、イギリスでは9月7日に約3000人の新規感染が報告され、ここ数日間の新規感染者数は5月以来の高い水準となっており、2ヶ月前のレポートでの懸念は現実化しつつあるようです。
【ク-3】フランスの予想
1か月ほど前の8月5日、フランス科学委員会は、今年の秋か冬に新型コロナウイルスの感染第二波が国内を襲う可能性が非常に高いと警告を発しました。その1か月以上経過後の現在、フランスでは新規感染者数が過去最多を更新し、その要因として、感染予防対策が甘いまま、夏の間に人の移動が増えたことが影響したとされています。ただ、数千人規模の新規感染者が報告されても、3月や4月と比べると状況は大きく異なり、死亡率の上昇は当時と比べ緩やかで、医療機関も今のところ患者の治療に対応はできています。これからの寒い季節で、死亡率がどうなるかも注視しなければならなくなりそうです。
【ク-4】現在、冬である南半球の状況
冬といっても南半球の冬は緩いそうで、日本で言えば秋みたいなものだそうです。このことと下記の2国の事例から、北半球の今冬が第二派で厳しいものになるという予想も多いようです。
【ク-4-①】冬のオーストラリア
国民の衛生意識が高く医療体制も充実したオーストラリアでも、7月に入ってから感染者、死亡者共に急上昇をを開始(4月の時と同様のペース)。
【ク-4-②】冬のアルゼンチン
アルゼンチンで8月24日、過去24時間に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が8,713人と過去最多を記録(1日当たりの死者も過去最多の381人)。保健当局によると、首都ブエノスアイレスと周辺地域で隔離措置が強化されて数週間が経過した現在、その他の地域で感染者が出ているという。感染者は累計35万人超、死者は7,366人。これでもブラジルやチリ、ペルーなど他の隣国と比べると少ないという。アルゼンチンの人口は約4500万人なので、これを日本と同じ人口規模に変換すると、1日で約25,000人の新規感染という試算になる。
【ケ】無症状感染者について
「コロナなんて、ただの風邪っしょ!」
「コロナなんて、ビビることないっしょ!」
こういうノリの友人から飲みの誘いがきたら、読者の皆さんならどうされます??
悩ましいのは、コロナを理由に断れば、根性なし、意気地なしの烙印を押されかねませんし、それに、本音を言えばかくいう私も長い自粛生活で発狂しそうです(笑) よって鬱憤もたまってるし、イソップ童話「アリとキリギリス」のキリギリスさんのような行動形態を取っている人々を、少々うらやましく思う気持ちがあるのは事実です。よって、やはり迷いが生じます。しかしそこで頭をよぎるのが、以下の2点となるわけです。
(ケ①)
その友人が数日前に感染しており、私と会う日がタイミング悪く「発症前or無症状感染力あり」の状態であった場合、会話を通じてほぼ確実にこちらも感染させられてしまう
(ケ②)
入ったお店に、タイミング悪く「発症前or無症状感染力あり」の他人がいて、その人から感染させられてしまう
それに童話と大きく違うところは、無症状陽性者のキリギリスさんから感染させられたアリさんのほうが発症してしまい、キリギリスさんがノーダメージで、アリさんが重症化したり死亡するキケンがあることです。このように、たった一度の過ちでアリさんのほうが発症して死亡したり後遺症が残ったりする展開が大いにあり得るわけで、そうなることが癪で仕方なく、せっかくここまでアリさん生活をしてきたのなら、最後まで貫き通してくれるわ!という、ほとんど意地になっている側面もありますかね(笑) それにキリギリスさんの言い分も心に突き刺さるのです、出歩かないアリさんのせいで、経済が壊滅的打撃を受けているのではありませんか?と諭されれば、正直、言葉が出ず、私もうなだれるばかりです・・ いずれにせよ、この両者の激論については、ツイッターなどでのバトルで他に委ねて私たちは先に進みましょう。さて、ここで気になるのは、先ほど出てきた「無症状感染力」というキーワードです。芸能人やスポーツ界で感染のニュースが出るとショックを受けます。そこで以前から気になっていたのが、コロナっぽい症状が出て検査したら陽性だった、という通常の流れの他に、アイドルグループや、劇団、球団などで、構成メンバーに一斉検査を実施したら、無症状ではあるものの、感染者がいたことが判明した、といった事態です。一定期間が経過すれば、感染力も消えていくので、実態は数多くの感染済み無症状抗体保持者があちこちにあふれている? それこそが、上記【カ】や、これから【シ】で述べる予定の、政府の免疫作戦の狙い?? それほどまでに「感染したけど無症状」という状態は身近にありふれているのでしょうか? 以下に検証していきたいと思います。
【ケ-1】感染期間のおさらい
これについては世界中の医療機関から研究データが出そろっています。簡潔に整理すると、感染力は発症2~3日前から起こり、感染力のピークは発症後0.7日とされ、発症後は1週間程度でPCR陽性でも感染力は低下していく、というものです。PCR検査で検出されたウイルス量は、発症後すぐが最も高く、そこからおおよそ21日後にかけて徐々に低下していき、潜伏期間は1~14日(平均5.8日)、重症化する場合は発症後1週間前後で起き始めるというものです。
そして、これまでの実例で、感染後発症前無自覚の状態の感染者と、
(ケ-1①)
たまたま居酒屋に居合わせて、近くの席にいただけで感染した
(ケ-1②)
マスク越しに15分会話しただけで感染した
(ケ-1③)
スターバックスで居合わせた客がほぼ全員感染したものの、マスクを着用していた店員は全員無事だった
そういった具体事例が、すでに数多く蓄積されてきています。
【ケ-2】無症状感染者にも、感染発症者と同じくらいの感染力のレベルがあるという分析
韓国の順天郷大学病院の研究陣が8月6日に国際学術誌ジャーナル「The Journal of the American Medical Association internal medicine」に、無症状感染に関する興味深い研究論文を載せました。要約すると、無症状感染者たちの体内のウイルス量が感染発症者たちと同じくらいの水準であった、というものです。唾液を通じて放出され得るウイルスの量が、無症状感染者にも十分あるという意味で、無症状感染者もやはり感染発症者と同じくウイルスの感染力をもっているという衝撃的な内容です。さらに、無症状感染者の比率は研究対象全体のうちの36%を記録しました。これにより、水面下にいる無症状感染者たちを通じて『ステルス感染』がいくらでもなされる危険性が示唆されているそうです。韓国の首都圏地域で拡散している感染経路の不明な事例も、この研究結果である程度説明できる、と結論づけられています。
また、この韓国の研究結果の出る2ヶ月ほど前の6月上旬、WHOで緊急事態対応を担当するマイク・ライアン氏は、数理モデルにより、感染者全体の40%が無症状感染者による可能性があるとう試算結果を公表しています。2か月後の韓国の研究結果で36%だったので、この数理モデルの正確性が立証されたことになります。他にも6月当時、同じくWHO技術責任者のバンケルコフ氏も、「症状がある感染者だけでなく、無症状の感染者もほかの人にウイルスを感染させる力を持っている。感染した人のおよそ40%は、無症状の感染者からうつされていたとするいくつかの研究がある」と述べています。さらにケルクホフ氏は、症状が軽い感染者からは最長8~9日間にわたり感染しやすく、無症状の感染者も症状のある感染者に近い割合で周りの人に感染させている可能性があるという見方も示しました。このため、歌ったり、大きな声で話したりする際や、激しい運動で呼吸が荒くなった際に感染させるという研究もあると述べ、無症状の感染者も日常生活の中で人に感染させるおそれがあるとして注意を呼びかけたものです。
このように、6月のWHOの数理モデルによる予測が、2か月後に医療現場で証明されたことは今後の参考にすべきでしょう。
さらに興味深いデータとして、無症状感染者からの感染は、接触感染はほとんどなく、実態は呼吸感染、飛沫感染にほぼ限定される、という結論もあります。これは武漢の市民一斉全員検査から見えてきた事象です。ここでは信用するとして、その内容とは、4月8日、封鎖が解除されるのと前後して武漢で6人の新規感染者が発見されたことを重く見た中国共産党は、全市民約900万人を対象にPCR全員検査を実行しました。およそ20日間で、990万人の検査を終えたところ、無症状感染者が約300名見つかりました。武漢衛生当局は、この300人と濃厚接触があったと考えられる人々の追跡も行い、それは約4倍の1200名近くにのぼったそうです。さらに衛生当局は徹底して、新たに見つかった無症状感染者の生活に入り込み、ウイルスがどのように周りに広がっていったのか調べました。その手法はサンプル調査で、マスク、コップ、歯ブラシ、スマートフォンなどの身の回り品、床、家具、ドアノブ、トイレ、排水溝といった自宅内、感染者が利用するエレベーターのボタン、共有スペースに置かれた物や通路なども徹底して調査して、その結果、採取検査したサンプルは約3000点以上にも及びましたが、何と全て陰性という検査結果だったそうです! また、これとは別に武漢市疾病コントロールセンター(CDC)は都市全体を対象とした調査も実行して、水道水、下水、バス、タクシー、鉄道の車両だけでなく駅も、ショッピングモール、レストラン、公園、はてはペットまで無作為に選んで検査したところ、サンプル数は約2000点以上に及びましたが、これまた同じようにすべてが陰性だったそうです。ということはやはり、手洗い、うがい、洗顔などを徹底していれば接触感染は防げることになり、気をつけるべきは、やはり飛沫感染ということになりますね。
他にも武漢市では、華中農業大学が今年1月から3月に行なった、武漢市内のネコ102匹の血液検査の結果報告書を、9月1日に公開しました。この報告書が掲載された国際学術専門サイト“テイラー・アンド・フランシス”によると、うち15匹の血液から新型コロナの抗体が検出され、そのうち11匹は新型コロナウイルスを無力化する中和抗体をもっていました。実験対象となったネコ102匹は、捨て猫46匹と動物病院にいる41匹、感染者の家にいる15匹などで、最も抗体が多く検出されたネコは、感染者のペットだったそうです。しかし、このネコたちは全く異常な症状をみせず、命にも問題がなかったといいます。ただ研究陣は、今回の研究において人間とネコとの間での新型コロナの感染が完全に立証されてはいないとして、より多くの研究が必要と補足しています。
【ケ-3】市中の隠れ無症状感染率について
今から約5か月前の4月下旬、米ニューヨーク州のクオモ知事が、買い物目的などで外出した約3,000人を対象に実施したコロナ抗体検査で、うち約14%の陽性反応が確認されたと公表しました。暫定的かつ限定的なデータとはいえ、そうなると全州民の約14%の約270万人が、すでに感染済みという可能性が示唆されたことに全世界は衝撃を受けたことは私もよく記憶しています。
さらにこの日本でも同時期、慶応大学病院が同じようなサンプル検査をしています。その結果、コロナ感染以外の治療を目的とした無症状患者のうち希望者にPCR検査をした結果、5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認されたのです。これもニューヨーク同様、暫定的かつ限定的なデータとはいえ、そうなると全都民の約6%の約60万人が、4月当時すでに感染済みという可能性が示唆されたことに、多くの日本人が衝撃を受けました、私も驚愕したものです。
当時、これを裏付ける別のデータもありました。
同じ時期の4月下旬、感染症に詳しいK医師が東京都内で希望者200名を対象にウイルス抗体検査をしたところ、そのうちの5.9%が陽性(抗体あり)で、過去に感染していたことが分かったのです。
そしてこれらの任意検査の約2か月後、厚労省もようやく重い腰を上げて調査したところ、サンプル調査対象者の抗体保有率は、
東京都0.1%
大阪府0.17%
宮城県0.03%
という結果であり、慶応病院やK医師の任意調査に比べたら少ないものの、東京都民1400万人の0.1%の14,000人が感染済みという仮説が成り立ったのです。当時6月下旬の陽性確認者は累計約6,000人弱だったので、この試算から導き出される無症状感染者とは、毎日発表される陽性確認者に加えて、プラス3割~4割程度を感染者として上積みできるという仮説も成立します(なお、当時の死者数は累計で約300名強)。
【コ】抗体のつづき
上記【ウ】で述べたことの詳細になります。
抗体に関する早い段階での発表は、4月上旬、中国の復旦大学研究チームより出されました。意外なことに、高齢であるほど抗体レベルが高い傾向があり、60歳から85歳の被験者は、15歳から39歳までの被験者よりも、抗体力が3倍も高かったというのです。これはちょっと心配なデータですね、特に腎臓や精巣に集中的にダメージを与えるというコロナの特性からも、死なないからと言って決して油断はできないのではないでしょうか?
ちなみに当サイト目次録Ⅱ-1で、このウイルスが中国共産党の研究所で作られ漏洩したと指摘していますが、私は依然として、その説を取り下げてはおらず、人工説を堅持しています。混乱の極みにあった1月から2月は、中国自身からも人工生成物であるという発信が、軍を始めとして多くの組織から出されていたのです(すでに全てが中国共産党によって削除されていますが、もちろんアメリカ合衆国精鋭情報当局は完璧に保存して、かつ裏も取っていることでしょうネ)。また、今では政治的状況を鑑みて、科学者たちは静観していますが、当時は世界の科学者たちもかなり自由に人工の証拠について発信していました。人工ウイルスであるという事実を突き付ける有効なタイミングが今ではない、というだけでウヤムヤになっているだけと当サイトでは考えます。その有効タイミングとは、中国共産党包囲網がもっと有効に構築され、ワクチンができて、人々のエネルギーが感染対策から中国共産党爆滅へと向ける余裕ができた時です。その時、コロナはただの風邪と侮ってキリギリス的生活を謳歌していた人々の多くが後遺症に悩まされる事態となっており、こんな体にさせられたのは何もかも中国共産党一党独裁のせいという方向に人々の怒りを結集させ、911テロやリメンバー・パールハーバーのごとく、全世界世論を中国共産党に対する怒り一色で染め上げてから、最も効果的なタイミングで人工ウイルスであるという証拠を突きつけて人々の怒りの炎に核燃料を注いで臨界超新星大爆発に導くことこそ、我らが救世主(メサイア)たるポンペイオ国務最高司令長官の中国共産党絶滅作戦のシナリオのひとつで間違いないでしょう。あとはついでに、人工説を否定している米ファウチ所長が大のトランプ嫌いであることも補足しておきましょう(笑)
さて話がそれましたが、次に6月下旬、英医学誌『ネイチャー・メディシン』に中国・重慶医科大学などの研究チームによる論文が掲載されました。もともと、フランスの専門家からも似たような指摘があったのですが、中国からもそれを裏付けるような研究が出てきてネイチャーに掲載され、その後にイギリスからも同様な研究結果が出されたわけで、鉄板で間違いないでしょう。その内容での重要な要点とは、「新型コロナの抗体は2~3か月経つと急激に減少する」というものです。詳細は各自で検索して頂くとして、ここでさらに注目すべき点が、
(コ①)
無症状の人のほうが免疫の反応が弱いということ
(コ②)
ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の量は無症状の人の81.1%、症状があった人では62.2%で減っており、無症状のほうが減少が早い
(コ③)
感染者の年齢によって抗体の下がり具合は異なり、特に若年者の抗体が消えやすいとされるので、若者の再感染に対しては警戒が必要
という衝撃的なものです。
さらに7月上旬、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究チームも、感染した人の多くが発症から約3カ月で体内の抗体の量が急激に減少するとの研究結果を出しました。
日本でも、有名ユーチューバーの方で、これらを裏付けるような事実を伝えている方がいます。仮称Fさんは、3月28日に39.6度の高熱を発し、PCR検査によってコロナの陽性と判定され隔離入院しましたが、軽症のため1週間でホテルに移動し、4月18日にPCR検査で2度目の陰性となり退院しました。退院後の5月22日に抗体検査を受けた時は抗体保持が確認できましたが、6月30日に簡易検査キットによる検査で陰性となり、7月11日の医師による検査で抗体の消失が確認されたといいます。PCR検査による2回目の陰性から抗体消失までの期間が3カ月弱ということになり、上記の英仏中の研究結果にも合致します。Fさんも不安な心情を吐露しており、抗体が消滅したということは、いつ再感染してもおかしくないということだと述べておられます。
よってこれらの科学的、実態的結果から導き出される結論とは、
(コ④)
感染後、十分な量の抗体ができるまでに約3週間かかる上、その免疫による防御効果が3か月しか持続しないことが判明した
(コ⑤)
抗体消失が3か月基本サイクルで起きることが通常であるならば、コロナはただの風邪論者の方々には、運転免許の更新のごとく『感染の3か月おき更新』をしてもらわねば、集団免疫体制が維持できない、ということになる
(コ⑥)
発症・無症状と問わず、1回目の感染で肺や他の臓器を痛めている中で、3か月後に抗体が消滅した後に2回目の感染にさらされた場合に症状がどうなるかの研究結果は未解明なのか? 特に若年層・無症状のほうが、抗体が弱く消滅も早いというが、若年層に打撃があったら将来の国家の人口構成が心配にならないのか?
などの点です。
こうなるとようやく、4月下旬時点では『謎』とされていた「再陽性」や「再発症」のニュースに整合性が取れてきましたね。さる4月下旬、中国武漢ではコロナの「再陽性」が増加し、サーズにはない未知の特性の謎が恐怖であるというニュースが流れました。その内容とは、『患者の全員が、容態は回復して症状も見られず、回復後の検査で陰性と判定されたのに、多くは50~60日後に再陽性となってしまい、 人によっては最大70日後に、再び陽性と判定された。以前の検査で陰性となったのに再検査で陽性となる患者は、何らかの形で再感染したのではないかと見る医師もいる』というものです。なお、当時の記事では、「再陽性」というカテゴリーに該当する患者について、中国は正確な人数を公表していないと書いてありました。また日本でも、4月下旬の時期にツイッターやブログなどで、2月に感染した人が、まるっきり同じ症状が出て驚いている、という報告が散見されていました。
どうやら、全てがつながってきたようですね。
では再感染とは、どのような実態なのでしょうか?
過去に収集して保存した記事群から探ってみましょう。
【サ】再感染について
筆者の記録では、再感染に関して最初に目についた報道はこれですね。
『2月28日 南京医科大学、治癒患者が再感染する症例を中国で少なくとも72件確認したと発表』
その後の4月上旬、韓国疾病予防管理局(KCDC)が、感染症から回復して退院した91名が検査で陽性を示したことについて調査をすすめていることを明らかにしました。日本でも同様の症例が大阪や北海道で確認されたという報道もありました。こうした2月から4月の研究論文では、「抗体レベルの低い人が新型コロナウイルスに再感染するリスクがあるのかどうか、今後、さらに解明していく必要がある」と指摘していたそうですが、抗体の3か月消滅が答えだったようです。
そして8月下旬、香港とアメリカで、正式に再感染の事例が発表されました。
【サ-1】香港大学の研究グループ
香港大学の研究グループは8月24日、ことし3月下旬に新型コロナウイルスに感染して回復した33歳の香港の男性について、4か月余りたった今月、2度目の感染が確認されたと発表しました。研究グループや衛生当局によりますと、男性は1度目に感染が確認された際は病院で2週間余り治療を受け、その後検査で陰性となり、退院しました。そして、今月6日から15日にかけてイギリスとスペインを旅行し香港に戻った際、空港での検査で感染が確認されたということです。男性に目立った症状はなく、今月21日には病院を退院したということです。1度目と2度目ではウイルスの遺伝子の配列が一部で異なるということで、研究グループは、同一人物で2度感染が確認されたケースは、世界で初めてだとしています。研究グループは、感染したことがある人もマスクの着用といった感染防止策だけでなく、ワクチンの接種も考慮すべきだと指摘しています。
【サ-2】ネバダ州立大学リノ校とネバダ州公衆衛生研究所
米ネバダ州リノ在住の男性(25)が新型コロナウイルスに再感染したことが分かった。米国内で初となる。ネバダ州立大学リノ校とネバダ州公衆衛生研究所がオンラインに公開した報告書によると、この男性は4月に軽度の症状が見られ、新型コロナ検査を受けたところ陽性反応が示された。その後、5月末に再び体調を崩し、新型コロナ感染症によるより深刻な症状に発展したという。今回の再感染では、1度目の感染と遺伝的に異なるウイルス株が見られたという。研究者らは再感染はおそらくまれだが、最初の感染で患者全員に完全な免疫ができることはないかもしれないとした(ただし、同報告書は外部専門家のレビューを受けていない)。
【シ】日本政府の『夏の集団免疫作戦つづき・秋の陣』(【カ】のつづき)
現在執筆中、早ければ数日程度で完成予定