2020年9月18日 株情報 目次録「Ⅲ-2-① コロナ感染者の増大、外出自粛の再延長」の【シ】部分を追加しました。

Ⅲ−2−① コロナ感染者の増大、外出自粛の再延長

(2020年9月18日【シ】部分追加執筆)

【シ】日本政府の『夏の集団免疫作戦つづき・秋の陣』(【カ】のつづき)

本項で述べるのは、9月15日に執筆した目次録「Ⅲ-2-① コロナ感染者の増大、外出自粛の再延長」の【キ】から【サ】の続きとなります。

【シ-1】【キ】から【サ】の最重要点の箇条書きまとめ

結論に至る前に、いま一度、最重要点を整理しておきましょう。

【シ-1①】とにかく、命運を分ける2つのカギ

<A>
無症状の感染者も、最長8~9日間にわたり周りの人に感染させやすい期間があるので、もしもあなたが、コロナを甘く見ている恐れのある考え方・行動形態を取る人と接触する機会がある場合、その方が飛沫で吐き出すコロナウイルスから、あなたが吸い込む量を可能な限り少なく抑えるようにすることが1つめのカギ。ただし、その無症状感染者も拡散期間が経過した後は、抗体によって約3ヶ月間のシールド防御状態に移行するので、もう感染させない安全な状態になっていると言える。その方が出歩きまくり飲みまくりなのにケロッとしているならば、すでに抗体防御シールドを装着している可能性も高いが、期限切れで再び抗体が消えているか分からないのも難しいところ。つまり問題なのは、無症状感染者の場合にその人が、感染後の最長8~9日間の感染させやすい状態にあるのか、それとも抗体獲得後の約3ヶ月間の防御シールド装着安全状態にあるのか、はたまたそれとも、また抗体期限切れして再感染後の感染させやすい期間にあるのか、外からは全く見分けがつかないことが悩ましい。

<B>
感染してから抗体ができるまで平均2~3週間かかるが、その間は体の自然免疫で防御することになるため、その武器となる自然免疫も重要で、そのためには暑い季節の高体温や、マスク着用などで鼻腔内の温度と湿度を高温で維持するといったことも医学的にも証明されている2つめのカギ。よって、これまでの暑い季節はコロナ感染度合いや発症や重症化と大いに関係があったわけで、反対に今後の寒い季節の低体温には、より一層の警戒が必要となる。

【シ-1②】もともと免疫の高い若者と、免疫は弱いが抗体は強い老人

感染者の年齢によって抗体の下がり具合は異なり、特に若年者の抗体が消えやすいとされるので、若者の再感染に対しては警戒が必要と、【コ】で触れましたが、これに関連して目についたことがあります。
若者の抗体が老人に比べて消滅しやすいのは、臓器『胸腺』の存在にあるのかもしれません。

◇参考 臓器『胸腺』とは? そして「ビタミンD」の経口摂取の推奨
 科学の世界では世界的権威のある学術誌「ネイチャー」で、ビタミンDに関する以下の研究結果が示されました。日常食生活において意識されたほうがよろしいでしょう。かくいう筆者も、これを読んでからというもの、ビタミンDサプリを飲む習慣がついています。特に60歳以上の高齢者における重症化リスクが再認識されたのが、加齢によって免疫機能が低下する原因のひとつの『胸腺』という臓器の老化。胸腺? 恥ずかしながら、この記事を目にするまで知りませんでした。胸の線?牛スジみたいなもん?というのが第1印象です(笑)T細胞生産や免疫システムに関与する『胸腺』は最も早く老化する臓器だと言われており、70歳までにはその機能をほとんどなくして、単なる脂肪の塊になってしまうといいます。よって高齢になるほど胸腺機能喪失を補う代替手段として、ビタミンDの経口摂取が重要だそうです。これには医療現場からのエビデンスもあり、欧州20カ国からの報告ではビタミンDの欠乏がコロナの症例数と死亡率に有意に関連していると発表されているそうです。多くの研究では、ビタミンDは自然免疫や適応免疫の応答に重要であり、その欠乏は自己免疫疾患やウイルス感染症の感受性を高めることが分かっています。
・ビタミンDを多く含む食材
魚類…サケ、サンマ、イワシ、カツオ、マグロ、カジキ、ブリ、サバなど
きのこ類…キクラゲ、干し椎茸など。また、さつま揚げ、卵黄などにも多く含まれる
参考までに、ビタミンDは油脂に溶けやすい脂溶性のため、動物性食品のほうが吸収しやすく、また、きのこ類は炒め物や揚げ物など、油を使った料理にして吸収率をアップするといいそうです。もちろんサプリも、飲まないよりは飲んだほうがいいでしょう。

つまり、胸腺が機能している若者は、そもそも元から免疫が高いので抗体の必要性が老人に比べて相対的に薄いと言えるわけです。だから老人に比べて、抗体が消えるのが早い。しかし、胸腺がただの脂肪と化している老人は、抗体に頼るしかないので、必然的に抗体が消えるのは遅くなる。こういうカラクリなのではないでしょうか?

【シ-2】ついに集団免疫作戦を認めたアメリカ合衆国大統領

もともと筆者の記録では、日本で集団免疫に関して最初に目についた報道はこれですね。
『安倍首相は4月3日の参院本会議で、政府の感染拡大防止にあたり、国民の多数が感染することで免疫をつけさせる「集団免疫」の獲得を直接の目的とはしていないとの見解を示した』
当時4月の時点では、抗体や再感染の科学的臨床データは今のように出てそろってはおらず、暗中模索の状態だったので、このニュースを聞いた当時の私の率直な感想は、「直接の目的ではない」という言い回しに、では間接的には検討材料なのかな?と漠然と思ったものです。しかし、このニュースを整理保存して見返せるように体系的整理をしておいたおかげで、【ア】から【サ】の各科学的データが次から次へと出てくるうちに、それらがどんどんつながってきて、7月26日執筆の原稿の結論にたどり着けたと言えるのです。
そして8月7日、ワシントン大学のパンデミック専門家であるトレバー・ベッドフォード准教授は、「アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州で実質的なエピデミック(局地的な流行)が起こったことで、新型コロナウイルス感染症を十分に制御できる免疫が獲得されたと思います」と一連のツイートで述べました。そして8月20日になると、日本でも動きがあり、都内で開催されたコロナに関する日本感染症学会のシンポジウムにおいて、政府感染症対策分科会の尾身茂会長は「全国的に見ると(感染拡大は)だいたいピークに達したとみている」との認識を示したのです。これにより、アメリカでも日本でも、あえて感染を拡大させて免疫(抗体)を獲得させることにより、感染拡大をピークアウトさせることが、専門家のたどり着いた現状最有効の方策であり、日米両政府ともに、その方策を採用したことが明らかになったと言えるでしょう。
そして最後のトドメとして、まさにドンピシャのタイミングでトランプ大統領は9月15日夜のペンシルベニア州での対話集会で、コロナ流行は十分な数の米国民が感染すれば自然に収束するかもしれないとの見方を示したと報道されました。「集団免疫ができてくる。これは集団で発達するものだ。そうなるだろう。絶対にそうなる。しかし、ワクチンがあればもっと素早く感染が終わると思う」と語ったそうです。

【シ-3】夏の集団免疫作戦の結論

【ク】より、フランスでは新規感染者数が過去最多を更新し、その要因として、感染予防対策が甘いまま、夏の間に人の移動が増えたことが影響したと触れましたが、つまり反対に考えれば、それで感染者=抗体防御シールド装着者を増やすことができたという効果もあったことにもなります。 あれ? 夏の間に、あえて人の移動を増やす、とは? つい最近、身近で聞いたような? こ、これは、つい最近の日本でも「Gotoトラベルキャンペーン」をやりましたね、テレビのコメントでは悪評が高かったとしか記憶していませんが、まさかもしや、政府の深慮遠謀だったとか?? 独裁国家中国共産党のような強制隔離や、悪即斬のごとく感染即銃殺(感即殺)といった北朝鮮のような強制政策を自由民主主義連合諸国が取れない以上、夏の集団免疫作戦しか活路が残されていなかったのでしょう・・ そして結論として、この策を採用したことにより、感染しやすい人が多くの地域で無症状感染済み抗体防御シールド装着済みとなり、よってコロナウイルスたちの行き場が激減してしまい、8月上旬以降、感染増加ペースが鈍化に転じたのがファイナルアンサーだったのです。急速な感染拡大とは、ウイルスに感染して拡散しやすい人が徐々に減っていく側面もあったわけなのです。初期のホストさんたちなど、感染リスクの高い行動をとっていたキリギリスさんたちは、あらかた感染した結果、その抗体有効期間内にはもう感染しないし出歩くことができます。さらに、予防に重点を置いて生活しているアリさんたちにも、それ以上は広がってはいかないという図式です。つまり何もしなくても収束していく。民主主義体制を取る国々には、この方法しか選択肢がなかったであろうとはいえ、結果をきちんと出した見事な対応であったと現政府を賞賛したいと思います。冷静に考えれば、政府のやったことって、Gotoトラベルくらいじゃないですか、実質的に(笑) ですがその背景には、深い遠謀と苦渋の決断があったわけだったのですね。

しかしこうなると、近視眼で思考の浅さと醜悪さが露呈したのは、7月から8月にかけて政府への批判キャンペーンを大々的に展開していた左翼共産系メディアと、古舘伊知郎のような左翼共産系コメンテーターのバカヅラの面々ですな。こいつらへの徹底的な悪口は後日、Ⅳ-2-③【オ-4 日本における親中左翼政権誕生のための工作活動強化】で述べるとは上記【キ】の冒頭にも書きましたが、たまたまテレビで目にした古館のコメントは、他のコメンテーターの発言中に割って入ってまで、政府の対応を無為無策だとギャーギャーわめき散らし、これから感染者が激増して日本は惨劇に見舞われるが如くの勢いだったのですがね(笑)ところがどっこい、現状この結果なわけです。いつも言うことですが、ああゆう左翼共産系エセジャーナリストの正体とは、そもそもとにかく優先事項が、物事の真実に迫り、それを国民に知らせたいという本当のジャーナリズム魂に寄り添っているのではなく、とにかくはまず、以前に民主党政権への交代に成功したように、今の自民党政権を転覆させて再び左翼共産政権を日本で再誕生させることにあるので、政府のやっていることの客観的な検証ではなく、まずはとにかく否定から入ろうとするから、毎回毎回こういう結果になるのです。私も実はあの時、不本意にも民主党に投票してしまったので(笑)、メディアに巧妙に誘導されたなあ・・というのが、率直な今の気持ちなのです。あの当時、驕る自民党にも落ち度はあったと思いますが、それ以上に、日本のメディアの報道は信用できない、メディアは娯楽にとどめておかないと、洗脳される危険がある、と思ったものです。私は仕事柄、経済ニュースや株情報番組を見ることも多いのですが、ある日、日本の担当者が、アメリカ在住のエコノミストに対して、「どうですか?トランプ政権のコロナ対応のまずさについて、アメリカ人の率直な感想は現地ではどんな感じですか?」みたいな感じで聞いたのです。すると相手はこう言ってのけたのです。「えーっと・・悪いのは中国政府なんで・・」と(笑) この返答に、日本の聞いた側はバツが悪くなってしまったようで、あっ、そうでしたか・・みたいな短い反応で、早々に話題を変えてしまいました。つまり、期待した答えが返ってこないどころか、中国共産党の批判をしたくなかったのでしょう。今後のお仕事に、影響が出たら困るのでしょう・・ 要は、古舘伊知郎だけでなく、日本の報道番組に出るコメンテーターは中国共産党の批判が実質できないのです。でもそれでは、真実の報道って無理ですよね? 中国共産党の批判だけは避けて通るしかない構図で、番組を作ったり、コメントするしかないということは、必然的に、トランプガー、アベガーという内容になっていくのも理解できるというもの(笑) 有害有毒な左翼共産メディアの「アベガー、PCRガー」といった世論誘導操作報道ばかり接していた老齢者の私の身内は、もちろん分からなかったそうですが、経済ニュースを中心に、国内だけではなく海外の報道機関のニュースも公平中立にチェックして体系化して頭に叩き込んで見返せるようにして、経済ニュースの背景にある政治ニュース(つまり、左翼メディアのバイアスがかかっていないもの)や、ネイチャーなどの信頼できる科学的根拠のあるコロナ関連ニュースを保存して定期的に続報をチェックしていれば、夏の紫外線の強い時期に向けて、ウイルスの活動が鈍くなることと、以前の7月27日に本株情報の原稿で述べたように、発症や重症化の確率の少ない夏の時期に、国民の一定割合に感染させるよう仕向けるのが政府の本当の狙いだということに辿り着けたはずなのです。

さて話を元に戻して、こうなると新たに重要な問題が出てきます。
それは上記(コ⑤)で述べたことです。抗体が発症後3か月のサイクルで消えてしまうのであるなら、人情的に耐えがたいことですが、「コロナはただの風邪論者さん」や、「俺は飛行機を降ろされても絶対にマスクしないマン」といった方々には、運転免許の更新のごとく『感染の3か月おき更新』をしてもらわねば集団免疫体制が維持できない、という推論ですが・・・次項で考察してみましょう。

【シ-4】これからの秋の陣に向けて

これまでの数多くの科学的データから、秋と冬が心配されるのは理解できました。しかしながら不思議なことに、これから先の寒い季節の感染爆発が心配されるにも関わらず、9月11日の政府案では、19日からのイベントの参加人数緩和案と、10月1日からのGotoトラベル事業への東京都追加案が決定されました。不可思議です、なぜ、今のこの脅威を前にした時期に? 以前に強行開催した埼玉でのK-1を、あれだけ批判していたのに??
はい、もうお分かりでしょう。
まだ、夏の残照が残る9月下旬から10月にかけて(つまり、まだ免疫がソコソコ高く維持できている最終最後のチャンス)、抗体の更新をしてもらわねばならない、という苦渋の決断です。読者の皆さま、「日本のコロナ感染者数 推移」といったキーワードで検索をかけてみて下さい。ほぼトップに、1日あたりの推移という、まるで仕手株のチャート(笑)のようなグラフが出てきます。これは5月下旬に緊急事態宣言が解除されて以降、ジワジワと上昇を開始。そして仕手株らしい急騰&急落を演じてから、8月上旬以降は下降トレンド転換しています。つまり、ワクチンが来援するまでの残り数か月の期間、この仕手株崩れのようなチャートが、このままヨコヨコ、せめて多少のリバウンドで済めば、第二派の封じ込めに成功できたと言っていいでしょう。しかしながら、仕手株にもよくあることなのですが、出来高の急増を伴いながら再上昇して、前回高値を大きく超えて2倍、3倍にも爆騰するケースもあるのです。このチャートが今後、そのような動きになっていったら、第二派は集団免疫作戦では防ぎようがなかったことになります。このチャートにおいて、最初に感染者が急増したのは、やはり7月23~26日の4連休でしょう。ここでの感染者の集団を「第一次抗体集団」と仮定します。発症・無症状を問わず、平均潜伏期間の中央値を1週間後として、発症日からの抗体有効期間を無症状者で2ヶ月、発症者で3か月と仮定します。(上記コ②によれば、無症状者のほうが減少が早いため) 第一次抗体集団が他人に感染させる時期は、平均潜伏期間の中央値である感染1週間後の3日前から、無症状者の感染力があるというその9日後までの期間である7月27日~8月7日あたりまでという試算ができます。つまり、7月27日~8月7日に「第二次抗体集団」が発生するのです。同様に、第三次、第四次と広がってきますが、抗体保有者も広がっていくため、ピークを打った後に新規感染は減少に転じます。大問題は、第一次抗体集団の抗体有効期限切れが、無症状系の早い人で9月の終わりぐらいから次々と迎えることにあることですね。それ以降は無防備状態に戻ってしまいます。しかし10月終わりくらいまでは、まだ夏の残照が感じられる日々も多いわけなので、この免疫がギリギリ高く、感染しても発症せずに無症状のままでやり過ごせる可能性の高い最終最後のチャンスの時期に、もう一度、第一次抗体集団に広く再感染させ、抗体を持ってもらう。この抗体が期限切れになるのは、年末年始以降になるので、ワクチン来援ギリギリまで持ちこたえられる可能性が高まると言えます。

どうやら、これで全てがようやく、一本の糸でつながったような気がします。
そういうことだったのです、あえて今、感染対策と逆行するような政策を打つ真の理由が、抗体の再獲得にあったとは・・・
第2派の脅威は、全世界が認識し、それこそ、AIを駆使して、予想と対策を取っているはずです。旧民主党のような、無為無策無能であるはずがないでしょう。アメリカやフランスも採用しているということは、『集団免疫作戦、秋の陣』こそが、民主主義体制を取る国家群の唯一の策なのかもしれません。
しかしながら、案外、うまくいくかもしれませんね。
スペイン風邪の教訓があるので、各個人レベルで相当気をつけるような人々の雰囲気を強く感じます。第二派が深刻ではないという確信が高まった時、この場合には株価にとって悪材料視されないと考えられ、後述する株予想のところで詳しく述べますが、引き続き日銀主導のチンタラ相場が継続するのがメインシナリオになります。しかし反対に、この策も夏では通用したが冬では限界があって、この日本でも上記【ク-4-②】のアルゼンチンのようなレベルにまで感染が急増した場合は、さすがにこれは、今の株価には折り込まれていないであろうと考えられ、次の株予想項で詳しく述べる『株券の実需の換金売りの雪崩れ』が発生して、2月~3月のような第一次コロナ大暴落のような展開になる危険性が高まります。

【シ-5】第二派に関連する株予想

それにしても、これでようやく【ク-1】で羅列したアメリカの新規感染者の急増っぷりにも関わらず、ダウ、ナスダックが皮肉にも上がり続けた理由のひとつが明らかになりましたね。つまり、アメリカ政府が【夏の集団免疫作戦】を採用したことを、機関投資家はとっくに承知しており、いわゆる「材料折り込み済み」として株の下げ材料にはならなかった、ということだったのです。筆者も毎日、アメリカの新規感染者、死亡者、退院者の数はチェックしていますが、4月に入ってから、アメリカの新規感染者が3万人の大台で推移しているのに、株価がじわじわ上がっていくのに、無制限金融緩和の効果もあろうが、もはや、数万人単位の感染者の増加と株価は関係なくなっており、紫外線の強い時期に向けて、感染者が広がっても問題ないとアメリカは開き直っている?とピンときたものです。常にチャートが正解なわけですから。そして頭をよぎったのが、紫外線の強い時期の感染による免疫抗体の獲得?という閃きだったのです。よって、4月29日の原稿で述べた三角もち合いのチャートパターンの上方ブレイクアウトに賭ける場面であるとか、8月12日原稿での上方ブレイクアウト狙いでこのまま買いポジションで勝負していきたいといったような買いシナリオを維持するマインドを続行することができて、左翼系メディアに出演するエセジャーナリスターのバカヅラたち(笑)が急増する感染者の恐怖を毎日のように煽りまくって「アベガー」「PCRガー」とおめきわめき散らす中で(笑)、私は冷静に買い目線を維持することができたわけなのです。
さて、9月6日の株情報で掲示したTOPIX約8年週足チャートにおいて、スペイン風邪同様の第二派が本当に襲来した場合、さすがに現在の株価には、それがまだ織り込まれていないと考えます。つまり今の株価は、集団免疫作戦がうまくいき、ワクチン来援までのつなぎに成功することをすでに折り込んでいる、と思われるのです。よって、このままうまくいった場合、チャートにおいて株価はCラインを上に抜けていく可能性が高い。しかし反対に第二派襲来が重大なものであれば、株価はBラインを割って、前回同様の『株券の実需の換金売りの雪崩れ』が発生する可能性が高い。この『株券の実需の換金売りの雪崩れ』とは? まずはそれをご説明したいと思います。その原稿において、好材料【ア】として「世界各国の金融当局による無制限金融緩和による株価買い支え続行」という項目を羅列しました。これについては本来であれば、目次録のⅢ-1-②で詳述しなければならないのですが、目次録全体の優先順位の関係で未執筆なので、今回はここで簡単に触りだけ解説します、ご容赦下さいませ。
今から約8年前、アベノミクスの号砲を撃ち鳴らすにあたって、日銀の新総裁:黒田東彦氏は、希望に燃えて、生涯をかけて研究・構築した自らの理論理想論を引っさげて、安倍新首相に得意げに耳打ちしたはずです、こんな感じで(笑) 「アベさん、知ってますか?株価というのは、電子テクノロジーの進化した現代においては、もはや意のままにコントロールできるのですよ、これを利用しない手はありません、綺麗ごとを並べ立てて、無為無策だった前任者:白川方明の無能と、この天才頭脳:黒田はる彦との格の違いを必ずやご覧に入れてみせましょう、ハッハッハ」 はる彦はそして、黒田バズーカ砲を両手に引っさげ、楽しそうにファイヤー!、ファイヤー!と絶叫しながらバボーン!バボーン!とマーケットで縦横無尽にバズーカ射撃を撃ちまくって、8年後の今に至ったのです。ちなみにバズーカ砲弾は、私たち国民の血と涙と汗の結晶である年金資金であることは、筆者もしらじらしくここで補足しておきましょう(笑) この株価買い支えの威力と詳細については、後日別途にⅢ-1-②で詳述しますが、コロナ騒動でいったん立ち消えとなっていますが、東証構成銘柄の再編成計画(いわゆる二軍落ち)や、最近のETF貸出政策に垣間見えるように、やはり弾切れっぽい匂いはするのです・・・ そして、前回株情報で掲示したTOPIX8年チャートを見るに、こうした黒田バズーカ砲株価買い支え政策をもってしても、多くの人々が現金が欲しくて、同時一斉に換金に走ると、さすがに買い支えることはできず、株価は一時的には大暴落することも分かりました。それが8年のうちで2回あったのです、チャート上のA2ポイントと、今年2月と3月のコロナ大暴落です。A2ポイントにおける株価の急落とは、リーマンショックから節目の10年で、税制に関係して機関投資家から大きな換金売りが出たことが原因です。この実需の換金売りのせいで、超大局的なトレンドラインA割れを起こしてしまい、株価はその後、いまだにAラインを超えることができないでいるわけですから、実需売りの威力の大きさもかなりなものです。しかし、その換金売りの嵐が過ぎ去れば、ETF買いという名のもとの浮動株買い占めを相当に進めてきた過去の蓄積もあり、再び、ジワジワと株価を上げることはできるのです。
これを分かりやすく例えて言えば、20代から30代の私は不動産企業で働いていたので、不動産の世界から引用しましょう。
不動産賃貸業を営む大家の黒田さんは、数多くの物件を持っており、入居者やテナントから、莫大な敷金、保証金を預かっています。そして大家の黒田さんはバクチが大好きで、特に株や債権、為替といった分野がお好みなようです(笑) 大家業は前任の父親から相続で受け継いだのですが、父親が莫大な敷金、保証金を現金で温存しておくことに、息子のはる彦は、かねてから不満を持っていたのでありました。父親の口癖は、敷金、保証金は本当は自分のお金ではないのだから、大事に手堅く扱わなければならないのだ・・というもの。しかし、理想と自論に燃える息子はる彦には、父親が臆病者に見えて仕方ありません。「臆病者のバカ白川と無能集団民主党のせいで、日本がどんどん衰退している、俺がなんとかしなければならない」 きっとそうした正義感もあったはずです、筆者も皮肉ばかりを黒田総裁に言いたいわけでもありません。しかし、敷金と保証金を全額運用に回している最中に、世界で疫病や戦争といった非常事態が発生したと仮定しましょう。入居者やテナントから、一斉同時に退去するから敷金、保証金を返してくれ、と言われたら? いったん現金に戻すしかないのですが、いかんせん運用金額がデカいので同時一斉に売ったら、需給関係もさることながら、ハイエナのようなアングロサクソン・ユダヤのヘッジファンダーに『死臭』を嗅ぎつけられ(笑)、売り浴びせに遭うこと間違いなく、全額現金化しても、手元に残った金額は預かり金額より大幅マイナスという惨劇に見舞われる、という構図なのです。これまでの日銀の買いは、安値で拾えたものばかりではなく、株価を買い支えるために高値で買った分も多いのです。このカラクリがよく分かっている次の跡継ぎ予定である息子は、『喰い散らかすだけ喰い散らかしたオヤジの後だけは絶対に継ぎたくねえからな(笑)、俺に後を継がせたいなら、出口戦略までオヤジが全責任を持って後始末キッチリしてからが条件だからな、オヤジよ、絶対に途中で逃げて放り出すんじゃねえぞ!』と、はる彦が「引継ぎ」のことを言うたびに、こう反論してくるのが口癖です(笑)
たとえが長くなってしまいましたが、要は、みんなで一斉に株券を現金で返してもらおうとすると、津波のような換金売りで株価が下がってしまう構図はあり、おそらくは第二派は織り込まれていないであろう現在の株価で、実際に第二派が発生したらまたそうなりそう、というのが心配な点なわけです。この間の2月の大暴落も、イギリスが「オリンピックは、なんなら東京の代わりにロンドンでやりまひょか?」と余裕をかましていたではないですか? つまり、コロナの被害は欧米には及ばないとタカをくくっていたのです。だから、株価には折り込まれていなかったわけで、急にヤバさに気づいて、一斉に換金売りに走った結果、あの大暴落が発生したのです。
最後に、驚くべきことは、【ク-1】で羅列したアメリカの新規感染者の表ですが、新規感染者がまだ数名程度の時点で暴落が始まり、1万人の大台を打つ直前に大底を打っていることです。これまで何度も当サイトで述べているように、やはりアングロサクソン・ユダヤこそが一番早く情報を知る立場にいる。つまりこの表は、機関投資家は庶民に比べて最大1ヶ月程度も情報が早いことを暗示しているのです。この時の大暴落のチャートは、それを体現していたのです。これは、近い未来の第二派問題でも大いに教訓とできるでしょう。つまり第二派が本当に襲来するのであれば、第一派の時と同様に、感染が深刻化する1ヶ月程度前の平常運転のベタ凪の時に、あれよあれよと言う間に暴落が始まる可能性のあることに、情報の遅い個人投資家は注意を払っておかねばなりません。そのカギはやはりチャートの動きにあります。私の書いた2月25日の株情報は、まさにその真理を体現化していたと言えるでしょう。
なお本日、偶然にも「アメリカ政府は2月の時点で、感染が爆発的に広がる予測を立てていた」というニュースを目にしました。
これで、その情報を先に入手した機関投資家が2月下旬から大慌てで株の現金化に走ったことも裏付けされましたね。