2017年5月31日 株情報


【解説】
 2万円を目前に、くすぶっている感のある日経平均。
チャート上では、本HP株情報3月29日付けで解説したレジスタンス(抵抗線)を上方ブレイクアウトしたわけなので、勢いに乗って簡単に2万円を超えていけそうなイメージを持ちそうなもの。
そこでチャートの表示期間を少し長くして、より大局的な視点で捉えてみると、
(渋谷高雄株式投資大百科第3章、チャート3-3-5例題にて類似事例解説)
Aポイント・2015年12月以来のレジスタンス(抵抗線)が機能していることが分かる。
同時にBポイント・本HP株情報3月29日付けで解説したトレンドラインに下から接近して、跳ね返されたことが分かる。
(大百科同第3章、【役割の入れ替わり】にて解説)
このように、AとBの大きな抵抗の力が働いたことにより、2万円を超えていくのに苦労している模様である。
その上、「日経平均リンク債」の存在が不気味である。
早期償還条項付きでノックアウトプライスが2万円というのが結構多いと指摘されている「日経平均リンク債」。
このノックアウトを断固阻止すべく、「いくつかの勢力」による防戦先物売りが出ている模様なのである。
この日経平均リンク債は公募の残高で1兆円程度あるのではないかと見られている。
そうした売り圧力の強さがあるのであれば、当面はAとCに挟まれた三角もち合いのチャートパターンを形成していくのではないだろうか?