2017年11月9日 株情報


【解説】
前回の原稿執筆から約1か月。
前回では「もしも上にブレイクアウトできれば、N字チャートパターンのセオリーから、日経平均は26,000円くらいまで上昇する可能性すらある」
と述べたが、ブレイクアウト後、歴史未踏の16連騰を演じるなど驚異的な上昇力で日経平均は3000円近く上昇した。
これほどの短期間で目標値幅6000円のうち、約半分の上昇を1か月弱の期間で示現したのは驚異的である。
しかしながらこういった展開になると、高値を買うのがだんだん怖くなってくるのが相場人間心理。
押し目を待ちたい気持ちが強くなり、そのタイミングを推し量りたくなる。
そして本日11/9(木)のザラ場において、ついに日経平均は上下800円強の値幅で乱高下し、かつ出来高も多かった。
こうなると、当面の天井をつけたのではないか? と思えてきて、この後いったん反落するのであれば、いよいよ押し目買いに動きたいもの。
しかしながら、どのタイミングで動けばいいのか、日経のチャートを見ていても、どうにもよく分からない・・予想がつかないのが悩ましいところ。
そこで、8/14原稿執筆時と同様、為替のドル円のチャートを参考にしてみよう。
(渋谷高雄株式投資大百科 第6章マーケット研究第3項の1「為替」及び同第5項の1「現状の理解」で解説)、
日経平均はレンジを抜けて5日移動平均線に沿って上昇しているのに、ドル円は依然として8/14原稿執筆時点で形成されていたレンジ内にとどまっていることが分かる。
もしもドル円が、この114円前後のレジスタンスを上方ブレイクアウトしてきたら、その時は日経も再度強力な上昇モードである可能性が高く、トレードシナリオも立てやすくなっているだろう。
このように日本株の今後の買いタイミングを推し量るのに、ドル円の動きもよく注視しておきたい。