【解説】
新型コロナウィルスの猛威は継続しており、中国本土での感染者、死亡者共にうなぎ上りの様相を呈しています。
しかしながら、前回(2月2日)執筆の原稿において述べたことを箇条書きにすると、
>この問題の今後最大の注目点は、ワクチンの開発動向に尽きる
>本当は細菌兵器の流出かもしれない
>しかし細菌兵器の流出であったほうがワクチンの開発が早期に実現できるかもしれない
>中国ではすでに新型コロナウイルスの培養に成功し、世界保健機関(WHO)と情報を共有している
>1月28日には、オーストラリアも培養に成功したという。これにより、ワクチンの早期開発につながる可能性がある
>よって今後、個人投資家である私たちがニュースをチェックするにあたっての最大の探索ポイントは、ワクチンの開発動向や細菌兵器の流出の報道など
>突然、ワクチン完成というニュースが流れた時、株価は一転してマーケットの歴史に残る超大暴騰を演じると思われる
>今後、ヘッジファンドなどは「ワクチン 早期」とか「細菌兵器 ワクチン発見」などのキーワードに即時感応するように設定変更されていくと予想する
といった点でした。
ニュースの探索はワクチンに絞る、という方針は功を奏し、
「ワクチンができそう(完成したわけではない)」といったニュースが流れ、WHOが即座に否定したものの、それを無視して2月4日から6日までの3営業日で日経平均が一気に1000円近くも戻したのは、
ほとんどのAI、アルゴリズムに前回の原稿で述べたようなキーワードが設定されていて、我先にと一斉に買戻しが殺到したからでしょう。
しかしながら、情報の遅い個人投資家にも買うチャンスはありました。
これも前回の原稿で以下のように述べたところですが、
>株価はどこで止まるのか?
>そしていつ、落ちるナイフに手を伸ばして掴もうとするべきなのか?
>そのチャート上の見るべきポイントについては次回解説します。
>(もちろん、渋谷高雄株式投資大百科には答えの参考になる過去の事例が解説されています)
今回の①日経平均 日足6か月チャートをご覧下さい。
前回掲示した②日経平均 日足1年チャートに新規で短期的下降トレンドラインE(オレンジ色)を記入しました。
今回のチャートにも同じラインが記入してあります。
極端に言ってしまえば、ワクチンのニュースを聞けなかったとしても、2月5日(水)にチャンスはめぐってきました。
この時、株価にはEの上方ブレイクアウト+5日移動平均線超えという複数の買いシグナルが同時に点灯したのです。
(●渋谷高雄株式投資大百科第3章全般 基本知識を生かすコツは「見て行く順番にある」や、組み合わせて見ることが大事なコツ、等を参照)
もしもあなたが専業トレーダーだったら、当日の日中(先物も含めれば夜間も)に買う時間は豊富にありました。
もしくは兼業トレーダーであったら、休み時間にサッとチェックするか、もしくは夜間時間帯の先物に取り組むか、もしくはシステムを構築しておいて「シグナル発生」で自動執行させるか、などといった機会はあったことでしょう。
これが前回に述べたチャート上の見るべきポイントだったのです。
問題は今後です、この勢いが続くのか? それとも失速するのか?
ダウ、ナスダックそして上海の戻り方を見ると、ワクチンの完成と新型ウイルスの鎮静化をマーケットは待ちきれずに折り込みに向かって爆走中と思えます。
特にナスダックは上昇トレンドが崩れておらず、年初の原稿で述べた適温上昇相場のエネルギーは、この新型コロナウイルスをもってしても崩れませんでした。
アメリカの検疫体制の自信の表れとも言えます。
それに比べて日本は地理的に中国本土に近く、感染者も少しずつですが増えており、株を買うことに躊躇する気持ちが出るのも心理的にやむを得ないと言えます。
そこで思うのは、2月5日のような分かりやすいシグナルが再び出ないものか?ということ。
筆者も過去の成功体験から、あるチャートパターンを想像しています。
もちろんそれも、株式投資大百科のどこかに書いてあることなのです。
なお注目していた投資主体別売買動向ですが、1月27日(月)から31日(金)の取引状況として、
①の自己は猛烈に売っている
②の個人はさらに自己の1.5倍も猛烈に買っている
③の外人は自己と同じくらいに猛烈に売っている
④の日銀黒田は、引き続き先週程度に売っている
といった印象です。
個人の渾身をふり絞った3週連続の買いは、この1000円戻りでようやくトントンになったと思われ、パターン的には個人からはヤレヤレ戻り売りが出やすい場面です。
それも踏まえ、再びのシグナルが出るのを待つことにしましょう。