2020年3月8日 株情報

【解説】
前回の株情報の文章を読んだ知人から、このように言われました。
「まるで、これから神風特攻に行くような感じだ」と・・・

確かに、読み返してみると我ながら、
>私も読者の皆さまも、これまで学んだこと、経験を積んだことの全てをぶつける場面が明日(2月25日)以降に到来することになりました。
>皆さまの健闘を祈ってやみません。
>そして何よりも、コロナウイルスが今後さらに大流行しても、死者や後遺症が最大限少なくて済むことを願ってやみません。
>筆者も含めて、もう誰がかかってもおかしくない状況になりつつあります。
>トレードに最善を尽くすように、自分や家族が感染しないように最善を尽くし、もしも感染しても、私も家族も皆さまも無事に回復できることを心から祈っております。

・・確かに、悲愴感にあふれていましたね、
これを書いた時間帯が2月24日22時くらいでしたので、翌日以降のトレード方針を考えたり、コロナウイルスについて情報収集したりしていた中でのことで、その時の筆者の心理がそのまま文章に出たのだと思います・・

さて、その2月25日より本原稿執筆時点(3月8日22時くらい)まで、9営業日が経過しました。
今回は、
・チャート分析
・新型コロナウイルスの情報の捉え方
の2点に絞って解説したいと思います。

【1】チャート分析について

前回原稿の①日経平均 日足6か月チャートにおけるABライン(新しく発生した上昇トレンドラインレンジ)割れを起こしたことで、筆者の悲愴感は当たり、この9営業日で世界の株価は急落しました。
その途中の2月27日(木)時点ではサポートラインD割れも起こしているので、ここが最後の逃げるチャンスであったと言えるでしょう。

問題は今後です。
今回は、以下3点のチャートを用意しました。
①’日経平均 日足2年チャート
② ダウ 日足2年チャート
③ ナスダック 日足2年チャート

最初にまず、②ダウ日足2年チャートをご覧下さい。

リーマンショックを始めとして、こういった過去の大暴落相場における経験則として、ものすごい大暴落と大暴騰を繰り返しながら、徐々にチャートが落ち着いていくものなのです。
そして現在、まだ落ち着いたとは到底言えませんが、いったんの底と戻り高値は明らかになりました。
それがまた不思議なことに、過去における支持線(サポートライン)や抵抗線(レジスタンスライン)とおおよそ合致しているのです。
このチャートからは、27000ドル付近のレジスタンスラインAと、24500ドル付近のサポートラインBが認識できます。
またナスダックも同様で、9000ポイント付近のレジスタンスラインAと、8250ポイント付近のサポートラインBが認識できます(③チャート参照)。

よって当面の最大の注目ポイントは、株価がこのサポートラインBで支えられるかどうか、です。
もしもアメリカがBで下げ止まれば、連動する日経平均も下げ止まることが期待されます。
しかしアメリカがB割れを起こすのであれば、次のサポートラインCまでの下落、すなわちダウで22000ドル、ナスダックで7500ポイントが視野に入ってくることになります。
そうなれば日経平均も今後、L字型チャートパターンの示現につながるシナリオが急浮上します。
(●L字型チャートパターンについては、渋谷高雄株式投資大百科第5章第16項を参照)

その日経平均ですが、今回の①’日経平均 日足2年チャートをご覧下さい。

チャートに緑色で記入してあるように、直近の日経には「窓」が発生しています。
(●「窓」については、渋谷高雄株式投資大百科第3章を参照)
この窓は今後、ダウ、ナスダックのレジスタンスラインAと同じく抵抗線の機能を果たすと予想できます。
問題は、では下値のメドはどこなのか?ということです。
チャート上では、20250円付近のサポートラインEと、19000円付近の最終サポートラインFが認識できます。
昨夜の日経平均先物の夜間取引では、まさにこのEライン上の20210円をつける場面がありましたが、明日月曜の日経平均最大の注目ポイントは、アメリカがBで下げ止まるという期待のもと、とりあえず日経もこのE上で支えられるかどうか、に尽きるでしょう。
反対に、アメリカがB割れを起こす可能性が高いのであれば、外資は先んじて売ってくる可能性が非常に高く、そうなれば日経も最終ラインFまでの下落も覚悟せねばならないでしょう。
よって明日からの数日間は、まさに明智光秀VS羽柴秀吉の山崎決戦を占うに似た、天王山の場面と言えるでしょう。

ちなみに株価が前回、Fライン上まで下落したのは、今から約1年前の2018年の12月末でした。
しかし当時の株価はチャートを見れば分かる通り、V字型で急反騰して、今日まで20000円を再び割ることはありませんでした。
そうした値動きになった大きな要因として、リーマンショックから10年を迎えた2018年の末までに、確か税制的な問題等で、実需の大きな株売りが発生したからだったと当時の記憶にあります。
つまり、日経平均が20000円を割れるというのは、ヘッジファンドの売り崩しの力だけでは力不足で、このように外資勢力の換金売りが殺到するといったような実需の売りが手口の多数を占める必要があると考えられうる、ということです。

【2】新型コロナウイルスの情報の捉え方について

先ほど、外資ファンドの換金売りや、実需の売りと申しましたが、それはどういうことでしょうか?
現在の世論の動向を見ていると、意見は大きく2つに分かれている模様です。

①未知のコロナウイルスには、風邪やインフルエンザよりも恐ろしい何かが隠されているかもしれない。よって学校の一斉休校を始め、打てる手はできるだけ早く多く打ったほうがよい

②コロナウイルスの重症化率や死亡率はしょせん風邪やインフルエンザ程度。むしろ騒ぎすぎにより経済が麻痺し、それによる倒産増加などを招くほうが余程深刻だ

だいたいこんな感じでしょうか?
結果的にどちらが正しいのか? 現時点では分かりません。

しかしここで改めて、株を知り、学び始め、多くの失敗を経てようやく自分がマシになったと思えた頃の初心に立ち返ってみました。
それは、渋谷高雄株式投資大百科第4章第7項で述べていることです、引用しますと、
>これまでの私の経験から「ニュースはチャートに事前に折り込まれていることがほとんど」と考えています。
>すなわち、チャートの動きにニュースが理由づけしているだけ、ということなのです。
>ここまで割り切ってチャートを重視することで、冷静なトレードが執行できるとまで考えています。
というものです。

この株情報コーナーでは、米中貿易戦争の号砲が鳴らされたあたりから、時おり、アングロサクソン・ユダヤの力は巨大であるといったようなニュアンスを述べてきました。
株の世界に当てはめれば、アングロサクソン・ユダヤの力とは、ゴールドマン・サックスを筆頭とした外資系証券の力そのものだということになります。

政治家の仕事とは、民衆に常に正直に真実を発信することではないのでしょうね、きっと・・
特にこうした危機の場面では、真実の発信よりもパニックを起こさないように政策を出すことは、歴史の数多くの事例が証明しています。
習近平もトランプも安倍首相も、真実の発信よりパニックの防止を優先しながら仕事をしているのは、日々ニュースをチェックしていて強く感じることです。

つまりそれ(=パニック防止)が、国家を背負って立つ者たちの「建て前」なわけです。
では「本音」はどこにあるのでしょうか?
それを知る術は、一般庶民にはまずないでしょう。聞いたところで真実を教えてくれるわけもありません。
ではもしも今の日本の政権が安倍政権ではなく、枝野・辻元・レンホー・玉木といった旧民主党政権であって、この旧民主のバカヅラどもがコロナ対応に当たっていたとしたら(ゾッとしますが)、バカヅラ達は民衆のために真実の発信をしたでしょうか?(笑)
福島原発事故の時、国民はメルトダウンの真実を旧民主党政府から教えてもらえませんでしたよね?
つまり、今が安倍政権ではなく旧民主党政権であったとしても、政治家として当事者になれば、結局は辻元清美でもレンホーでもパニックの防止を優先する仕事ぶりになるわけです。
さて「本音」の話しに戻しましょう。
仮にあなたが、アングロサクソン・ユダヤの有力者だったと仮定して以下を想像して下さい。
それはすなわち、民衆には知らせてはならないような正確な情報が、最も早く正しく入手できる立場だということです。
もしも今回のコロナが本当にヤバい細菌兵器級のウイルスとアングロサクソン・ユダヤの実力者が知ったら、建て前は別として、本音の部分では株を売って金(ゴールド)を買いたくなる心理が働きますよね?
配下のファンドマネージャー達に、民衆には感づかれないように(これがミソ)、秘かに株売り金買いの極秘緊急指令を出す使命にかられるわけです。
反対に、今回のコロナが実は風邪やインフルに毛が生えた程度なウイルスに過ぎないと知ったら、建て前と同様に、株売り金買いの極秘緊急指令などをいちいち出す必要に迫られないわけです。

さあ、筆者の言いたいことがお分かりでしょうか?
そうです、先ほど述べたように「チャートには、ニュースの真実が全て事前に織り込まれる」のです!
ミュージカルや歌詞でよく出てくるような決めゼリフ「愛こそすべて」と全く同じことで、「チャートこそすべて」なのです(笑)

このコロナ関連のニュースを分析するにあたって、私たちのような弱い立場の個人レベル目線で大事なのは以下5つの点でしょう。

【A】中国共産党政府の発表するデータは信用できない、疑ってかかるべし
【B】その中国共産党政府の発表データをうのみにするWHOの発表も完全に信用することはできない
【C】いつものことだが日本のマスコミの報道の価値はとても低い、特に朝日系はもはや目にすること自体が害毒とすら言える(笑)、
マスコミの「本音」もまた、民衆に真実を伝える使命は実はどうでもよくて、次の選挙で左翼共産勢力の大悲願たる政権交代を実現させるための手段としての現政府の足を引っ張る目的のミエミエの印象操作誘導報道ばかり。
よってこれらばかり見てると目も心も曇る。
【D】ワクチン、治療薬の開発、進展具合に関するニュースはできるだけ多く収集して、体系的に整理しておくこと
【E】コロナウイルスの特徴、症状、後遺症、回復例、再感染例、かかりやすい環境、かかりにくい環境などもできるだけ多く収集、整理。

といったあたりでしょうか?特に【D】と【E】に関しては毎日のように新しい事例が出てきます、大変ではありますが、前回の原稿で述べたように今こそが「これまで学んだこと、経験を積んだことの全てをぶつける場面」なのです、弱音は吐けません。
もっとも、一般民衆レベルでニュースをどんなに一生懸命収集、分析しても、真実を知ったという確信を得ることには上記で述べたように限界があるわけです。

しかし、チャートは違う。

機関投資家の「本音」という真実が、そこにはにじみ出るのです。
かの有名なタイタニック号が氷山にぶつかって沈み始めた時、女性と子供が優先で救命ボートに乗っていて、男たちは遠慮していたところ、経営会社の男性社長はスキを見て乗り込みました。
クルーが唖然とする中、女性たちから罵声を浴びながらも、それでも彼は降りずにふんばったのです。
武士道の精神からすればありえないことかもしれませんが、実はユダヤの精神からすれば、たとえ卑怯であっても、生き延びることが最優先なのです。
正々堂々と死ぬことと、卑怯でも生き残ること、どちらが正しいのか?
アングロサクソン・ユダヤの文化の本質とは、卑怯でも生きて家族のもとに帰ることが正義であり、武士道の精神を貫いて死体となって家族のもとに帰る馬鹿正直はバカであり家族を悲しませるだけだ、というものなのです。
よってコロナが本当にヤバいのであれば、彼らは必ず株を売ってくる、そう、女子供を押しのけてでも救命ボートに乗り込もうとするように・・
「食べて応援しよう」とか「買って応援しよう」という献身的犠牲精神は、彼らからすれば軽蔑の対象でしかないのです。
アメリカ本土でコロナが本格的に流行を始めたつい最近、なぜか銃がバカ売れし出したそうですね(苦笑)
不幸にもコロナにかかった人に手を差し伸べるというより、近づいたら撃ち殺す!という精神ロジックが、いかにもアングロサクソン・ユダヤの文化そのもので笑ってしまいました(笑)
よって仮にコロナが本当にインフルエンザ程度であるならば、株の大規模換金売りが発生するのは、おかしい、怪しい、つじつまが合わないんです。
反対に、株価が下げ止まって、先ほど【1】のチャート分析のところで述べたように、今後の展開が約1年前の2018年の12月末のようになるのであれば、コロナの脅威はしょせん、本当にインフルエンザ程度なのでしょう。

よって、ここからしばらくの期間の株価の動きにこそ、真実が浮かび上がってくるはずです、
そして何より、上記の【D】と【E】の作業に手を抜かないように、それは自分と家族と大事な人々を守るためにもつながることなのですから・・
最後に、上記【D】の作業をしていると希望がわいてきます。
これをしていると、日本を含めた世界のあちこちで、最高峰の頭脳たちが総力を挙げてワクチン・治療法の確立に全力を挙げていることが伝わってきます。
WHOの言っていた18か月という期間よりも、大幅に短縮されて特効薬が出てくる可能性は大いにあります。
ひとつの参考事例としては、ペンス米副大統領の3月1日のコメント、新型コロナウイルスのワクチン治験が「6週間以内という異例の(早い)時期に始まるが、今年夏までのシーズン中にワクチンが利用可能になることはなさそう」という指摘。
どこかのタイミングで、どこかの頭脳が、利用可能化と効果てきめんなことを発見するでしょう、
その時、株価は歴史的な超超大暴騰で戻ってくることが予想されます。
コロナを乗り切り、そしてその大暴騰を捉えることが、各々の今年最大の目標となることでしょう。
重ねて、皆さまの健闘を祈ってやみません。