2018/09

2018年9月21日 株情報


【解説】
前回(9月3日)の原稿で予想したことを箇条書きにすると、

>秋相場最大の勝負どころは、いずれ到来するであろうレンジからの上下どちらかへのブレイクについていけるかどうかにかかってきそう。
>TOPIXの2年チャートには、より分かりやすそうなシグナルが見てとれる。
>形成期間1年近くにもなる、大きな三角もち合いチャートが形成されていることが分かる。
>仮に、大きな出来高を伴い上下どちらかにブレイクしたら、一定期間はそのトレンドが持続すると予想できるので、これからの秋相場、その動きだけは見逃さないようにしたいところだ。
>(三角もち合いチャートブレイクの動きについては、渋谷高雄株式投資大百科第5章第2項や12項を参照)

というものでしたが、いよいよ、上方向へのブレイクアウトが発生しました。
前回原稿に掲示した日経平均チャートに、下落が発生しても、またすぐに上昇してくるといった注釈を付けましたが、今回も9月3日から9月10日くらいまで下落しましたが、その後またすぐに切り返して上昇して、ついに今回の上ブレイクに発展しました。
これも前回述べたように、一定期間はこの上昇トレンドが持続すると予想できるので、しばらくはこのトレンドに沿ったロング中心のポジションでシナリオを考えるべきでしょう。
さてそうなると、さっそく頭を悩ませるのは、問題はこのトレンドが一体どのくらいの期間、持続しそうなのか?ということです。
2週間程度で終わってしまうのか?
それとも、数か月も続くのか?
「適温相場」と称されるように、1年くらいも続くのか?
迷うところです、チャートからヒントを探せないものでしょうか?

そこで、今回掲示したTOPIX日足チャートをご覧ください。
いちばん右側の青色のマーカーで示した「もち合いチャートC」というのが、前回原稿のチャートで示した「形成期間1年近くにもなる大きな三角もち合いチャート」のことです。
それよりも過去の期間において、同じく青色のマーカーで示した、
「もち合いチャートA」
「もち合いチャートB」
というのが形成されていたことも分かります。
そしていずれもが、オレンジ色のマーカーで示した「ブレイクアウトA」および「ブレイクアウトB」につながっていったのです。
これらのブレイクアウトが続いた期間は、だいたい2か月前後です。
今日が9月21日ですから、2か月後というのは11月半ばくらいになりますね。
?!
11月といえば、アメリカに重大なイベントがあります。
そうです、アメリカの中間選挙(11/6)です。
読者の皆さま、
「米国 キャピタルゲイン 減税」で検索をしてみて下さい。
この中間選挙で共和党が勝てば、キャピタルゲイン減税政策が実施される可能性が極めて高いそうなのです。
このミソは、減税の実施が来年になる、ということらしく、つまり、アメリカの投資家たちに、年内の利益確定売りを思いとどまらせる効果がある、と言えるようなのです。
そのせいか、2月の大暴落による総悲観はすっかりどこへいったのやら、ニューヨークのダウ・ナスダックのチャートは、下値を切り上げながらぐんぐん上がり続けています。
米中貿易戦争ネタも、毎回毎回発生するたびに押し目買いのチャンスを与えるだけになっているので、マーケットのコンセンサスは、最終終身独裁者・習近平が苦しくて状況不利、つまりアメリカ有利、と捉えているのでしょう。
(なお余談ですが、最終終身独裁者・習近平が私が過去原稿でも述べた台湾武力侵攻の野望を実現する戦力を整える前に、三国志でいうところの「呂布」のような退場をしてもらえればベストかと思いますね。中国大陸人も台湾人も日本共産党員も、本音では一党独裁政権国家ではなく、民主国家でこそ未来永劫、生活をしていきたいはずですから。トランプの関税政策も、一党独裁政治体制が生み出した怪物独裁者に呂布のような退場をさせる期待や効果が持てるのなら、あながち悪くないような気もしますね 笑)

よって、
この中間選挙までの期間が2か月弱。
ブレイクアウトの平均継続期間も、だいたい2か月前後。
奇妙に一致します・・・

すなわち、今後のメインシナリオは、中間選挙のある11月上旬までの期間で「ブレイクアウトC」チャートが形成されることを念頭に作成することになります。

2018年9月3日 株情報

世間の親たちの憂鬱に「子どもたちの夏休み」が上位にランクインするそうですが(笑)
私も多忙で、気がついたら前回の原稿執筆(6月29日)から2か月近くも時間が経ち、気がついたらあっという間に夏は過ぎてしまい、この原稿を楽しみにされていた方々には申し訳なかったと思います。

さて気を取り直して、9月以降の秋相場を頑張っていきましょう!

結果的には、前回原稿で予想したシナリオAの展開でした。
上海の日足チャートが前回述べたように7月中に底値反転のチャートパターンを形成してきた後、そこから大きく下落せずに株価が横ばいだったので(底値反転チャートパターンについては、渋谷高雄株式投資大百科第5章第2項を参照)、結果としてシナリオAの展開になったと考えています。

問題は今後ですが、日経はその後の8月の株価の動きを経て、上値23000円前後、下値22000円前後のレンジ相場を形成しました。
(レンジ相場については、渋谷高雄株式投資大百科第3章第4項「サポート・レジスタンス」等を参照)
こうなるとどうやら、秋相場最大の勝負どころは、いずれ到来するであろうレンジからの上下どちらかへのブレイクについていけるかどうかにかかってきそうです。
掲示した日経平均日足2年チャートをご覧下さい。
今回も含めて過去4回、数か月にわたって機能する抵抗線が形成され、その後、地盤沈下や火山噴火のように株価の急変動が発生しています。

さて今回はどうなるでしょう?
今回は私も頭を悩ませています、予想が難しいのです。

ですがTOPIXのほうの2年チャートには、より分かりやすそうなシグナルが見てとれます。
掲示したTOPIX日足2年チャートをご覧下さい。
形成期間1年近くにもなる、大きな三角もち合いチャートが形成されていることが分かります。
仮に、大きな出来高を伴い上下どちらかにブレイクしたら、一定期間はそのトレンドが持続すると予想できるので、これからの秋相場、その動きだけは見逃さないようにしたいところです。
(三角もち合いチャートブレイクの動きについては、渋谷高雄株式投資大百科第5章第2項や12項を参照)