2020/02

2020年2月2日 株情報



【解説】

新型コロナウィルスの猛威は、この原稿執筆時点の2月2日段階で、感染者1万数千人、死亡者数百人とのことです。
しかし実際には、中国共産党の隠蔽体質とメンツ重視主義から、感染者、死亡者数共にもっと多い可能性が非常に高いでしょう。
日本を始め、中国国外での感染者も増加の一途で、初の中国国外での死者も発生しました。
ちょっと先が見通せなくなりましたね、「もしも、この先たった数ヶ月で世界の主要大都市が武漢のようになったら・・」という不安も頭をよぎります。
この問題の今後最大の注目点は、ワクチンの開発動向に尽きます。
本当は細菌兵器の流出という報道もあります。
しかし例えそれが真実であったとしても、習近平の独裁体制終身維持・中国共産党一党独裁体制永劫維持のために、そんな初歩的なミスを彼らが表向き認めることはまずないでしょう。
だからやっぱり共産党独裁はダメなんだと人民の怒りが、一気に香港のような民主化運動として中国全土に燃え広がりかねないからです。
それは習近平にとってフセインやチャウシェスクのような死を迎えることを意味します。
よってまず認めないでしょうが、欧米が確実な証拠を握って公表する可能性は大いにあります。
しかしながら仮に細菌兵器の流出であったのなら、実はそのほうがワクチンの開発が早期に実現できるかもしれません。
当然のことですが、ある細菌兵器を開発するにあたって、同時進行でそのワクチンも開発しておくのは常識でしょう。
すでにこうした報道もあります。
「中国ではすでに新型コロナウイルスの培養に成功し、世界保健機関(WHO)と情報を共有しているが、1月28日には、オーストラリアも培養に成功したという。これにより、ワクチンの早期開発につながる可能性がある」
すでに培養に成功?深読みすれば、もともとワクチンの備えがあったのではないか?とも思えるわけです。
今回のウイルスが、コウモリから人間に突然いきなり感染したというなら、ワクチンの開発はゼロからのスタートでしょうが、細菌兵器の流出なら、すでに何らかの形でワクチンの開発も同時に進んでいたと考えて妥当と言えます。
よって今後、個人投資家である私たちが、ニュースをチェックするにあたっての最大の探索ポイントは、
①ワクチンの開発動向
②発生源は本当にコウモリなどのジビエなのか?それとも武漢の最新鋭ウイルス研究所「武漢国家生物安全実験室」からの細菌兵器の流出なのか?
といった項目でしょう。
前述の通り、細菌兵器の流出であったほうが、ワクチンの完成が早いと思われるからです。
これからしばらくは株価が暴落を繰り返すかもしれませんが、ある時突然、ワクチン完成というニュースが流れた時、株価は一転してマーケットの歴史に残る超大暴騰を演じると思われます。
そのタイミングをピンポイントで捉えることは非常に難しいでしょうが、かといって最初からあきらめるわけにはいきません。
読者の皆さま、共に頑張るしか道はありません。

これまで、ヘッジファンドなどの超高速トレードシステムの基幹AIやアルゴリズムは、トランプツイッターなどから「米中貿易戦争 合意」とか「関税 撤廃」などのキーワードに即時感応するようプログラミング設定がなされていました。
それが今後は「ワクチン 早期」とか「細菌兵器 ワクチン発見」などのキーワードに即時感応するように設定変更されていくと予想します。

さてまず、今回掲示した①ニューヨークダウ 日足1年チャートをご参照下さい。
前回執筆(1月26日)の原稿で述べたこととして以下が挙げられます。
>さすがのダウも反落してきて、ピンク色で示した短期上昇トレンドラインAに上から最接近してきた
>ダウで再度、大陽線の示現などでAで支えられたことが確認できた場合、押し目買い出動のシナリオが立てられ、ロスカットポイントは上値抵抗チャネルラインC割れに設定するというのがオーソドックスなメインシナリオ(●渋谷高雄株式投資大百科第8章全体を参照)

そして今回、青色の上値抵抗チャネルラインC割れを起こしてロスカットポイントに引っかかってしまったため、ダウは次の支持線であるB(緑色)、もしくは上昇トレンドラインD(赤色)まで下落することも覚悟せねばなりません。

次に今回の②日経平均 日足1年チャートをご覧下さい。
前回の原稿では、
>日足チャートで「Wトップ」のチャートパターンを形成しそうな展開になってきた(●Wトップについては、渋谷高雄株式投資大百科第5章第10項等を参照)
と述べましたが、1週間後の現在、Wトップは完成しました。
そしてこの原稿執筆時点において、CME日経平均先物が約22650~22700円辺りなので(チャート上の緑色☆印の位置、CME日経平均先物については、渋谷高雄株式投資大百科332ページを参照)、
このままだと週明け2月3日の月曜日、日経はネックラインC(水色)割れを起こし、サポートラインD(水色)付近までの下落の可能性があります。
よってこれも前回の原稿で述べたように、先週はポジション縮小もしくはヘッジ売りなどのリスク回避の手段を取る必要のあった場面(●トレードシナリオ練り直し、トレンド転換をピンポイントで狙う難しさ等については、渋谷高雄株式投資大百科第8章第7項等を参照)であったのです。
そして、オレンジ色で示した新しい短期的下降トレンドラインEの発生が見てとれます。

株価はどこで止まるのか?
そしていつ、落ちるナイフに手を伸ばして掴もうとするべきなのか?

そのチャート上の見るべきポイントについては次回解説します。
(もちろん、渋谷高雄株式投資大百科には答えの参考になる過去の事例が解説されています)

なお、投資主体別売買動向ですが、1月20日(月)から24日(金)の取引状況として、
①の自己は引き続き前回の半分程度に売っている
②の個人は引き続き猛烈に買っている
③の外人は一転して半力程度に売っている
④の日銀黒田は、引き続き半力程度に売っている
といった印象です。
暴落開始前に、個人だけが買わせられてしまいました。
そして外人の売りに対して、黒田東彦は買い向かうことはなく、なぜか一体となって共に売っています。
これまで東彦は外人の買いに対してステルス換金売りをぶつけてきたわけなので、外人が買った時くらい、本人がつい口をすべらせた「株価安定のため」の買い支えをしてくれないと、こうして個人だけがババつかまされることになるのですが・・
こうなると、暴落場面であった1月27日(月)から31日(金)の取引状況は非常に気になるところです。